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美味しい蟹の種類|タグ付き・ブランドガニとは?
ブランドガニって何なんでしょう?
正体は『ズワイガニ』です。
越前ガニ、松葉ガニ、加能ガニ。
これらすべてズワイガニです。
水揚げされる港によって呼び名が変わります。
産地ごとに色の付いたプラスチックの【タグ🏷 】が付けられ、これがブランド蟹の証拠となります。
おいしさを追及・保証するため、産地指定する傾向が年々強まっています。
美味しい蟹の種類|タグ付き・ブランドガニ
越前ガニ
- 産地:福井県
- 水揚げ漁港:越前港・三国港・敦賀港・小浜港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:黄色
ここで獲れる越前ガニ。ブランドガニの王様と言われています。
ズワイガニ漁の歴史は最も古いと言われ、全国で唯一 90年以上も皇室に献上されています。
黄色いタグがつけられるのは、オスのズワイガニのみ。
立派な大きい甲羅・長い脚・大きな爪。王者の貫録です。
越前ガニの味
脚の刺身は、繊維がとろけるような食感です。
火を入れるとふっくらとし、甘みと旨味を両方味わうことができます。
甲羅の中には、濃厚なコクのカニ味噌がたっぷり入っています。
美味しい理由
蟹がとれる越前沖。暖流と寒流がぶつかり、小魚・甘えび・プランクトンが大量発生します。
これが越前ガニのエサとなり、エサをたくさん食べる越前ガニが大きく育ちます。
また、冬の日本海は大荒れします。荒波に耐える越前ガニは筋肉が付き、身がひきしまるのです。
漁場が港から近いのも美味しさの理由のひとつ。
収穫して日帰りでそのまま港に水揚げされるので新鮮この上ないのです。
国のお墨付き
越前ガニ(登録番号 第69号)は農林水産省「地理的表示保護制度(GI)」に登録されています。
GIとは各地域産品の環境・伝統を守り伝えるための制度。
国のお墨付き蟹というわけです。カニとしては全国初となります。
せいこガニ
メスは『せいこがに』と呼ばれます。
大きさはオスガニの 1/3ほど。
小さな殻の中にはカニ味噌がぎっしり入っています。
内子(うちこ)である卵巣は「赤いダイヤ」と呼ばれます。
外子(そとこ)である受精卵はツブツブ食感が楽しめます。
値段はリーズナブルで家庭から食通にまで人気があります。
資源保護のため、漁期は 11月6日~ 12月31日までのわずか 2ヶ月間となっています。
ブランド【極】
越前ガニの最高ランクは「極」(きわみ)です。
極大サイズのみが選ばれます。
・甲羅幅:14.5cm以上
・爪の幅:3cm以上
・重さ:1.3㎏以上
「極」の厳しい基準です。
越前ガニ全体水揚量の約 0.05%しか該当せず、1シーズンで約 500匹しか獲れません。
2015年の初競りでは1匹 10.8万円、2017年の初競りでは1匹 46万円の最高値で落札されました。
一方、越前町ではさらに厳しい基準となります。
水揚げ時の重さは 1.5kg以上限定。競り人や仲買人などの同意を得ないと認められません。
越前町でとれた「極」は「極」の中でも最上級です。
加能ガニ
- 産地:石川県
- 水揚げ漁港:橋立漁港、金沢港、富来漁港、輪島港、蛸島漁港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:青色
2006年 加賀から能登まで県内漁協が一つになったことをきっかけに、県産ズワイガニの名称が一般公募され「加能ガニ」と名付けられました。
9cm以上のオスのズワイガニで、漁師が品質に自信を持てるものにタグが付けられ「加能ガニ」として市場へ出回ります。
金沢の市場で買えば小さいもので 1匹 5,000円くらい。
大きいものでは 20,000円の値段がつくものも売られています。
加能ガニの味
栄養豊富な日本海で育った加能ガニの太い脚。
あふれそうなくらいに身がぎっしりと詰まっています。
ゆでればホクホクとした身がしっとり甘く、海の滋味がより鮮明になります。
蟹しゃぶは特におすすめの逸品。
一番おいしいメニューと答える料理人も大勢います。
刺身は透明感があり、繊細な肉質とプリプリとした食感。
そして甲羅の中の濃厚味噌は独特の風味からリピーターになる人が多くいます。
美味しい理由
主に底びき網漁で水揚げされます。
石川県沖は「対馬暖流」と「リマン海流」からの冷水がぶつかる海域。
冬の日本海はよく荒れるため、シケの合間に漁を行わなければなりません。
漁師は危険と隣り合わせで漁に挑みます。
香箱ガニ
メスは「香箱(こうばこ)ガニ」と呼ばれます。
炊き込みごはん、汁物、金沢おでんの具材「カニ面」。
いろいろな食べ方で香箱ガニを楽しむことができます。
甲羅の中の卵(内子)も絶品です。
漁師は香箱ガニの資源保護を優先するため、加能ガニよりさらに短い漁期(11月6日~12月29日)を設定しています。
ブランド【輝】
サイズ・形状・質などで最高級と認定された加能ガニは「輝(かがやき)」と称されます。
2021年 11月 6日から解禁されました。
基準は、
・重さ:1.5kg以上
・甲羅幅:14.5cm以上
全ての脚がそろっていて、甲羅が硬く身入りが良いもの限定。
鮮度の徹底と資源管理に積極的に取り組まれています。
「輝」には石川の伝統工芸・九谷焼のタグが取り付けられます。
「輝」の初セリ、なんと 500万円の値がつきました。
本ズワイガニ
- 産地:富山県
- 水揚げ漁港:新湊漁港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:白色
富山湾で獲れるカニ。何と言ってもその鮮度が自慢です。
漁師自身が大きさと質を見極めて、身の詰まった良いカニと判断できればタグが付きます。
上図ではカニマークの下に「峰」と書いてあります。
これは獲った漁師の船が判別できる印です。
漁師の実力と誇りが刻まれているわけです。
本ズワイガニの味
富山湾内で獲れたカニ身は絹糸のような繊細な味わいだと好まれています。
味噌が甘くて「内海の蟹」と特別な呼び名がつけられるほどです。
美味しい理由
毎日夜に出漁し午前中に漁獲を終える富山のカニ漁。午後 1時にはセリにかけられます。
漁場が漁港から近いため、日戻りの小型底引き網漁で水揚げされ鮮度が抜群です。
2021年 11月 6日の漁解禁日。新湊漁港では雄 625匹、雌のコウバコガニ 1,030匹が水揚げされました。
とくに新湊浜は富山県でも蟹の目利きが厳しい場所と言われています。
ブランド【高志の紅ガニ】
富山県が秋の「県魚」として蟹を指定しています。
・春のホタルイカ
・夏のシロエビ
・秋の紅ズワイガニ
・冬のブリ
富山県の新湊漁港で獲れる紅ズワイガニは「高志の紅ガニ」と呼ばれます。
水深 1,000mに住む深海性で本ズワイガニとは種類が異なります。
・重さ:1kg以上
・甲羅幅:14cm以上
これに身入りが良く、すべての脚が付いているものにだけ「極上」のタグが付きセリに出されます。
身は上品な甘さ、味噌は芳醇な香りとコクが楽しめます。
冬の本ズワイガニが『王様』であれば、秋の紅ズワイガニは『女王』だと言えます。
松葉ガニ
「松葉ガニ」は関西地方、山陰地方で獲れるズワイガニのことです。
日本海沖の水深 300m前後に生息するズワイガニのオスを指します。
産地別の松葉ガニを解説します。
京都 松葉ガニ
- 産地:京都府
- 水揚げ漁港:舞鶴漁港、網野漁港、間人港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:緑色
舞鶴漁港は規模が大きく、蟹の水揚げ量も多いので比較的安価に流通されることが多いのが特徴です。
一方、網野漁港のなかでも浅茂川漁港で水揚げされる松葉ガニ。
こちらは非常に漁獲量が少なく、希少で品質の高いカニとして高値で取引されています。
浅茂川漁港の底引き船が一隻となった今、網野の松葉ガニは「大善ガニ」と呼ばれるほどレアな超高級ガニとなりました。
蟹には【網野 / 大善丸】という緑のタグが蟹に付けられます。
京都 松葉ガニの味
フワフワながら身がギュッと詰まっていて良い歯ごたえもあります。
殻が堅いものほど身の詰まりが良く、豊潤な味わいとなります。
その濃厚な味から「刺身・ゆで・焼き・鍋・雑炊」など、どんな調理法でも美味しく頂けます。
美味しい理由
京都府の沖合い、ズワイガニの漁場 水深250m〜400mの海底に畑に似た泥の土壌があります。
ここには「プランクトン・魚・貝」など、カニのエサとなる生物がたくさん住みついています。
松葉ガニにとっては絶好の生息地なのです。
さらに海水の温度は低く、低温環境で育つ松葉ガニにとって理想的な温度となっています。
奇跡の漁場と呼ばれる天然の環境により松葉ガニは高い品質を誇っているのです。
ブランド【間人ガニ】
間人(たいざ)は京都府京丹後市丹後町の地名です。
品質・味ともに最高級と言われるブランド「間人ガニ」はここで獲られます。
間人港は小さな港で小型船は 5隻のみ。
・愛新丸
・大有丸
・蓬莱丸
・海運丸
・協進丸
間人ガニ漁を許されるのは、この 5つの船だけです。
そのため水揚げ量がとても少なく、希少価値が高いため「幻のカニ」として知られています。
間人港はカニの漁場に近く、日帰りで漁ができるため生きたままセリにかけられ鮮度も保証されています。
水揚げされたカニは「身詰まり・大きさ・重さ・色つや・形・成長の度合い」など約 50の厳しい基準により選別されます。
足が長くてスタイルが良い間人ガニ。
口に入れた瞬間に広がる、やわらかな甘みと弾力が特徴的です。
一度食べた人はトリコとなり、リピーターになる人が多くいます。
京都市内 祇園の料亭で大きいサイズになるとコースで 1人 6万円~ 10万円ほどにもなります。
兵庫 松葉ガニ
- 産地:兵庫県
- 水揚げ漁港:津居山漁港、柴山港、香住漁港、浜坂漁港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:青色(津居山)、ピンク色(柴山)、緑色(香住)、白色(浜坂)
兵庫にはたくさんのカニ港があり、ズワイガニの漁獲量日本一です。
特に柴山港では 110種類のランク分けがされ、厳しくカニの品質を維持しています。
浜坂町漁協は安定して高品質の松葉ガニを提供していることから「カニ元」と呼ばれます。
兵庫県はブランドガニの宝庫です。
兵庫 松葉ガニの味
長く伸びた脚にぎっしりとつまった身。
とろけるような極上の甘みは、冬の味覚の王様です。
早朝に水揚げ → 朝セリ → 宿のテーブルに並ぶので、とくに鮮度のよい『かに刺し』はプリッとした食感が絶品です。
美味しい理由
水揚げから加工、出荷まで。兵庫県 漁業関係者の品質管理によって厳しく徹底されています。
素早いセリと加工技術や出荷体制により抜群の鮮度が保たれています。
セコガニ
松葉ガニのメスを但馬(兵庫県北部)では「セコガニ」と呼びます。
ブランドガニとなっており、このおいしさは見逃せません。
漁期は 11月6日から12月末まで。
おなかに平均 10万粒の卵、甲羅の中に内子と呼ばれる赤色の卵巣。
味噌汁や炊き込みご飯にしてもおいしくいただくことができます。
オスの松葉ガニと比べると小ぶりですが、値段もリーズナブルで味が濃くておいしいと人気です。
水ガニ
脱皮したばかりのカニ。身がみずみずしいことから「水ガニ」と呼ばれます。
香住地区では毎年 1月からの 1ヵ月半だけ獲ることが許可されています。
食べられる期間が限定されるレアガニです。
ブランド【黄金ガニ】
ズワイガニ(松葉がに)と、紅ズワイガニ(香住ガニ)のあいの子です。
数 1,000匹に 1匹の割合で水揚げされる「幻の蟹」と言われています。
体の色は黄色に近いオレンジ色。大変珍しく、水揚げ量が少ないため高い値段が付きます。
香住港での漁期は 9月1日~ 5月31日。
身の詰まりが特徴のズワイガニ、甘みが特徴の紅ズワイガニ。
両方のいい味どころが楽しめます。
味噌はクセがなくさっぱりした口当たり。それでいて奥深い味わいも感じられます。
ブランド【番ガニ】
柴山港で獲れる柴山ガニ。
その中でも甲羅の大きさが 13から 15cm、重さが 1kg以上のものを「番ガニ」と呼びます。
数 100匹に 1匹しか獲れない希少ガニです。
番ガニは「一番ガニ〜七番ガニ」にまでランク分けされます。
一番ガニ。これは「幻の一番ガニ」と呼ばれ、1回の漁で出るか出ないかという貴重なカニです。
番ガニ選別を行うのは漁師を支える女性陣。30年以上の経験が必要です。
選別を間違えると仲買人からの信頼を失う重要な仕事。
繊細な女性の目利きが番ガニの品質を支えています。
ブランド【柴山ゴールド】
番ガニの中でも最上級のものが「柴山ゴールド」と呼ばれます。
めったに市場に出ない貴重な高級ガニです。
「体重 1.4kg以上・傷がない・身詰まりが良い」などの基準をクリアし、漁師・仲買人・セリ人のすべてが認めないといけません。
ゴールドのタグは直径 3.5センチ。黒地に金の文字で「柴山ゴールド」と表記されます。
獲れる確率は 1,000匹に 1匹、漁船にして 40隻に 1匹と言われます。
漁師も港も命がけ。蟹にかける熱いプライドのこもった逸品です。
ブランド【香住ガニ】
香美(かみ)町の香住(かすみ)地区で獲れる紅ズワイガニのことを「香住ガニ」と呼びます。
紅ズワイガニ船があるのは「香住港」と鳥取県の「境港」だけです。
漁期は 9月1日~翌年 5月31日。
紅ズワイガニは、水深 800m ~ 1500m 水温が低くミネラル豊富な海洋深層水で育ちます。
生でも真っ赤な状態、ジューシーで甘みの強いあじわいが特徴です。
ブランド【香住プレミアム】
香住プレミアムとは香住港で厳しく評価、厳選された高級カニです。
1.4kg以上の重さ(ズワイガニ標準サイズの 1.5 倍から 2倍)で見た目も美しく足も揃った最上級品。
漁師・仲買い・漁協組合のすべてが認定しなければ、このプレミアムタグは付けられません。
3,000枚に 1枚あるかどうかという、とても貴重なカニです。そのため、高値であっても入手は困難です。
最上級の番ガニよりもさらに上のランクとも言われています。
鳥取 松葉ガニ
- 産地:鳥取県
- 水揚げ漁港:網代漁港、鳥取港、境漁港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:白色
とにかくカニ推しの鳥取県!「蟹取県」として PRをおこなっています。
県庁所在地である鳥取市は、カニの消費量が日本一!
網代漁港が近い岩美中学校。カニ丸ごと 1匹が給食で提供されます。
栄養豊富な日本海の荒波で育ったオスのズワイガニを「とっとり松葉ガニ」と呼びます。
鳥取 松葉ガニの味
身がぎっしりと詰まっており、上品な甘味と奥深い旨味が人気です。
カニ特有の臭みやクセも少ないのも人気の理由となっています。
焼きがに、かに刺し、茹でがに、かにすき、かにしゃぶがオススメです。
美味しい理由
活魚水槽を整備した大型底びき船で漁獲されています。
漁獲後すぐに冷却海水に入れることで活きガニのまま販売可能となっています。
漁師は「その日水揚げ」「解禁期間のみ」にこだわっています。
「解禁期間以外は松葉ガニを出さない」と、カニに徹底している宿もあるほどです。
紅ズワイガニ
境港市で穫れる「紅ズワイガニ」。
見た目も美しい紅色で「これぞ蟹!」といった色合いが特徴です。
みずみずしい繊細な身で甘みの強い味わい。
缶詰にもされているので、ほぼ年間を通して食べることができます。
手頃な価格なので、カニ食べ放題プランのカニは紅ズワイガニであることが多いです。
しかし境漁港で獲れた新鮮な紅ズワイガニは違います。
その水分量の多さがメリットとなり、身はプリッとして極上の甘みとなります。
しっかりと選別された紅ズワイガニの味は松葉ガニに勝るとも劣りません。
親ガニ
島根ではメスズワイガニのことを「親ガニ」または「セコガニ」と呼びます。
漁期は 11月6日から 1月20日までと短く、希少性の高いカニとなっています。
おなか側の甲羅に抱かれた卵「外子」。卵巣である「内子」。
これらはプチプチとした食感が楽しめる珍味として人気です。
少ないながらカニ味噌も入っています。
味噌汁にすれば出汁もよく出るので多くの家庭で親しまれています。
ブランド【五輝星】
「網代・賀露・田後・境港・境港魚市場」計 5か所から一流の目利き人 10人が選出されました。
その目利き人により「大きさ・品質」など厳しく選別された松葉ガニのみ「五輝星(いつきぼし)」と称されます。
以下が基準です。
・重さ:1.2 kg以上
・甲羅幅:13.5 cm以上
ここに「身入り・色合い・形状」のチェック項目も加わります。
松葉ガニ全体の 0.1%に満たないとても貴重なカニです。
2015年からトップブランドとして販売を開始。
2019年の初セリでは 1匹 500万円の高値をつけて話題になりました。
島根 松葉ガニ
- 産地:島根県
- 水揚げ漁港:境漁港
- 漁期:11月6日~翌年3月20日まで
- タグの色:青色
「島根 松葉ガニ」とは山陰沖で獲れる成長したオスのズワイガニのことです。
荒海育ちの松葉ガ二。鮮度よし、姿よし、まさに至極の逸品。
高級ブランドガニとして貴重とされています。
島根 松葉ガニの味
カニにストレスを与えない「カニかご漁」で獲られた島根の松葉ガニ。
旨味が凝縮され、甘くて上品な味わい。
足折れが少なく、カニが痛まないので鮮度が良好です。
焼きガニにするとさらに甘みが増し、カニ味噌を付けるとクリーミーで絶品です。
美味しい理由
漁場は出雲の約 40kmに浮かぶ隠岐諸島の近海が中心です。
松葉ガニの生息地は「隠岐堆」と呼ばれる水深 200~ 400mの大きな大陸棚斜面。
プランクトンが豊富で様々な魚介類が育つ全国でも指おりの好漁場です。
漁は寒さが厳しくなり、海が荒れる冬場に行われます。
松葉ガニが一番美味しいとされる時期でもあります。
島根では「カニかご」と呼ばれる漁法で捕獲するため傷が少なく「鮮度・姿・形」も一級品です。
漁場は陸から近く、生きたまま港に持ち帰れるのも旨さの秘訣。
市場に出されるまでは細心の注意を払い鮮度が保たれます。
若松葉ガニ
若松葉ガニとは「水ガニ」とも呼ばれる脱皮したばかりのカニです。
殻が柔らかくて軽く、ハサミは細いのが特徴。
松葉ガニに比べると身入りやカニみそは十分ではありませんが、身離れが良く食べやすく、お手軽な価格で地元でも人気です。
資源保護のため漁期は短く 1月下旬~ 2月末までとなっています。
親ガニ
親ガニとは「セコガニ」とも呼ばれるメスのズワイガニのことです。
鳥取と同じく島根でも「親ガニ」という名前で呼ばれます。
オスに比べサイズは小さいですが、身は甘くカニ味噌は濃厚。
漁期は 11月上旬~ 12月末まで。島根の地元ではかかせない冬の食材です。
味噌汁に入れたカニ味噌が混ざった独特で濃厚な味わいが楽しめます。
親ガニの卵(うちこ・そとこ)は珍味として人気があり、松葉ガニより美味しいと言う人もいるほど。
ブランド【隠岐松葉ガニ】
隠岐諸島近海で獲られた松葉ガニの中から、さらに厳しく選ばれた「隠岐松葉ガニ」。
島根が誇る極上ブランドガニです。基準は以下です。
・重さ:700g以上
・条件:カニかご漁で獲れたもの
・漁獲・販売時期:12〜 2月まで
身に甘みがあり、弾力があってとても美味しいと評判です。
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